本の紹介 『令和元年の人生ゲーム』 麻布競馬場
物語は、わたしとは真逆の若者たちの青春の苦悩が描かれているのだが、令和風なため、昭和三十年代派とは、かなり考え方も違うのである。
とはいえ、わたしも脳みそが昭和のままであるはずもなく、平成も令和も経験して進化し、スマホも使いこなしている。
わたしも沼田君のようになりたいと思うのである。第三話でのそのセリフが、『脇谷くん、人間は価値を生むための装置でもないし、競争で勝つための機械でもないんですよ。』!
このあとのセリフもいい。
『君は他人の目を気にしすぎてるんじゃないですか? 僕みたいに、下らない人生ゲームから降りてしまって、コースの外でのんびり猫でも撫でてるほうが幸せですよ。』(149)
悠々自適、と思っていた老後は、まだまだ来そうにない。今日も在宅ワークの嘱託サラリーマンである。 おっ、すでに悠々自適ではないか!?
もくじ
第一話 平成28年(2016年)
慶應の意識高いビジコンサークルで、慶応ボーイが自分探し
第二話 平成31年(令和元年、2019年)
働き方改革中のキラキラメガベンチャー勤務の女が、過保護の親から独り立ち
第三話 令和4年(2022年)
「正義」に満ちたZ世代シェアハウスの社会人7年目の男が指導係として頑張れない
第四話 令和5年(2023年)
クラフトビールが売りのコミュニティ型銭湯を始めた自分の意志がない男の迷走
つづく👇
ありがとうございました。
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