壊れかけのせんぷうき 読書男

本をタダで貸してくれる図書館が好き

文芸書

アセクシャルという言葉を初めて知りました。ここに書かれていたのは、ただの「饗宴」ではありませんでした。

本の紹介 『饗宴』 赤松利市 饗宴 作者:赤松 利市 小学館 Amazon ■あらすじ ■登場人物 ■生き方に悩む主人公鮎子、そしてアサミ、あとは用語について ■まとめと考察 ■あらすじ 及川鮎子、他者に性的衝動を覚えない者として定年まで勤め上げた。奈良教育大学を…

老女画家の展示会を担当する地方美術館の学芸員である貴山史絵が、その画家の秘密にたどり着くまで

本の紹介 『カンヴァスの恋人たち』 一色さゆり カンヴァスの恋人たち 作者:一色 さゆり 小学館 Amazon ■あらすじ ■登場人物 ■生き方に悩む主人公の貴山史絵(学芸員の人生、恋、結婚、出産、しあわせ) 学芸員のしごと 貴山史絵が母からすりこまれた人生観 …

昭和の理髪店を営む寅雄は体力の衰えを感じつつ、己の過去の因果応報と妻の認知症に翻弄される様を描く。ひとごとではない。林芙美子文学賞

本の紹介 『タイガー理髪店心中』 小暮夕紀子 林芙美子文学賞

もし宇宙人が地球に飛来して、ヒトという種を観察した時の視点で小説を書いている、という人が書いた小説が 『虚ろまんてぃっく』 だ!

人間の理屈通りに物事が運ぶはずがない。 戦争などはいったん始まれば狂気の沙汰である。 人間はおそらく生物として狂っている。

伊藤内閣で外務大臣となった陸奥宗光の半生を描いた「暁天の星」を読む

この物語は、伊藤内閣で外務大臣となった陸奥宗光の、それまでの人生を描いている。それからの人生を描く前に葉室麟先生は逝かれてしまったため「未完」となっている。

『自分以外全員他人 西村亨』第39回太宰治賞受賞作 あらすじ・感想 コロナ禍でイライラしている中年男の柳田譲が主人公だ。イライラするので自分に保険金を掛けて死のうとしているヤバイやつだが・・・

【第39回太宰治賞受賞作】コロナ禍でイライラしている中年男の柳田譲が主人公だ。イライラするので自分に保険金を掛けて死のうとしているヤバイやつだが・・・

ドヴォルザークに染まるころ 交響曲第9番《新世界より》第2楽章の旋律をもとにした「家路」で人はどこに帰るのだろうか

「ドヴォルザークに染まるころ 町田そのこ 著」 2024年11月 発行 を読んだ。 それぞれの登場人物が、過去の痛みや選択と向き合いながら「自分の場所」や「帰るべき場所」を探していく物語で、「家路」は心の帰還や再生の象徴のように感じる。

元実習留学生の妻・小翠(シァオツイ)は、かつて自分が一人暮らしを始めた場所に行こうとするが、その『居た場所』は、ネットには表示されなくなっていた

本の紹介 『 居た場所 』 高山羽根子私の妻・小翠(シァオツイ)は、実習留学生としてやってきたのだった。日本での居場所にもなじんだころ、妻はかつて自分が一人暮らしを始めた場所に行きたいという。事前に地図を調べると、なぜか妻が居た海沿いの街が表…

黄色い家 川上未映子

田舎の高校生の花が、スナックの黄美子さんに声を掛けられて、年齢を偽ってスナックで働くようになり、少しずつ仲間が増えていくが、途中で貯めたお金を取られたり、店が焼失したりして食えなくて、ヤバイ仕事に手を出す。小金が溜まったらスナックをやり直…

『パレードのシステム』 高山羽根子 あらすじ・感想

祖父の自死をきっかけに実家のある地元に帰った美術家の私。祖父が日本の植民地だった戦前の台湾に生まれ育った「湾生」と呼ばれる子どもだったことを知り、日本統治下の台湾について調べ、知人からも話を聞き、誘われるまま台湾を訪れることになる。

『オブジェクタム』 高山羽根子 あらすじ 感想

オブジェクタム/如何様【電子書籍】[ 高山羽根子 ]価格: 880 円楽天で詳細を見る はじめに 第163回 芥川賞作家が受賞の二年前に書いた作品表題作のオブジェクタム、太陽の側の島、L.H.O.O.Q.の三作収録やはり、オブジェクタムが一番印象に残った。 オブジェ…

『カインは言わなかった』 芦沢央 あらすじ 感想

公演直前に姿を消したダンサーの藤谷誠。 子どものころ、美しき画家の弟・豪を見殺しにしそうになった。 代役として主役「カイン」に選ばれた尾上和馬は、シェアハウスでの藤谷誠のルームメイト。 ここから尾上和馬の悲劇が始まった・・・。

『燃える息』 パリュスあや子 あらすじ 感想

この小説は、六つの多種多様な依存症の物語である。 置き引き依存症、ガソリンの匂い依存症、ダイエット依存症、買い物依存症、掻きむしり依存症、スマホ依存症。これらの依存症は治せるのか? 彼らの心の叫びを聞いてみたい。

『カプチーノ・コースト』 片瀬チヲル あらすじ 感想

夏も近づくGW前、装丁の海に惹かれて手に取った。 この物語は、会社を休職中の二十六歳の主人公、早柚(さゆ)が地元の海岸でゴミ拾いを始めることから始まる。彼女がふとしたことから海岸のゴミを拾い始め、自分自身を見つめ直すひと月の物語が描かれている…

風は山から吹いている 額賀澪

風は山から吹いている -- Why climb mountains with me? [ 額賀 澪 ]価格: 1705 円楽天で詳細を見る 高校時代にスポーツクライミング選手としてインターハイにも出場した筑波岳。しかし、訳あって大学では競技を続けないと心に決めていた。 そんな岳に目をつ…

颶風の王 河﨑秋子

颶風の王 (角川文庫) [ 河崎 秋子 ]価格: 726 円楽天で詳細を見る 北海道の人間と馬の物語。捨造とその孫の和子は北海道の根室で馬を育て、家畜商の馬喰(ばくろう)に馬を売って生活していた。ある日、大きな台風で大事な馬が離島に取り残されてしまう。…