社会

『真なる男』 漫画 感想

『真なる男』 漫画 感想 www.yuyutosite.com ランキング参加中読書

「忘れられたその場所で、」 倉数茂 (ポプラ社)

花巻で発見された男の凍てつく死体、発見した女子高校生が迷い込んだ「忘れられたその場所」はハンセン病と深く関わっていて、犯行動機は怨恨の線が考えられた。シングルマザー刑事の川野絵美と新米刑事の麻戸浩明はぶつかり合いながらも真相を探り出してい…

香港警察東京分室 Hong Kong Police Force Tokyo Branch  月村良衛 2023.4.26 発行 第169回直木賞候補作

過去に、月村良衛さんのコルトシリーズを読んだときの、主人公やその仲間たちと敵対するグループらとの戦闘シーンの迫力がものすごかった印象が残っていて、今回はその現代版とでもいうべき傑作だ。

スノードロップ ~いつの時代とも知れないが、そう遠くない未来の物語~ 島田雅彦

スノードロップ 作者:島田雅彦 新潮社 Amazon まるで、ちょっと前までの皇后さまをモデルとしたかのような物語が始まった。 民間人であった不二子さまが陛下に嫁がれてからの苦しい胸の内がリアルに語られる。 皇室と政治や諸外国との関係も具体的で勉強にな…

悪い女 ~暴走弁護士~ 麻野涼

冬の川崎市の埋め立て地、扇島の西側にある公園近くの立ち入り禁止の埠頭で、男が海に落ちたとの通報があり、警察のパトカー三台と救急車が急行した。 通報したのは、歌舞伎町にある暴力団組員の妻だった。

ドローンスクランブル 未須本有生

マルチコプタードローンについて、防衛省の試験研究が始まった。メーカー側に提示された目標スペックはシビアなものだったが、フリーランスのデザイナー倉崎が、画期的なアイデアを思いつく。防衛省VS大企業VSベンチャー。ドローンをめぐる熾烈な駆け引き。…

春のこわいもの 川上未映子 ~2022.2.25初版~

川上未映子さんの「春のこわいもの」を紹介します。六編からなる短編小説です。コロナ禍の日常での精神が危うくなりつつある女性、男性が描かれています。

くるまの娘 宇佐見りん ~2022.5.20初版~

くるまの娘 作者:宇佐見りん 河出書房新社 Amazon 秋野かなこは、家庭環境(母の病気と父のDV、たぶん)のせいでメンタルがやられているが、どうにか学校には来ている。授業中に眠ってしまう。1年半前から、とつぜん動けなくなるか、何かを反復し続けるかだ…

大衆の狂気 ダグラス・マレー ~行き過ぎた多様性尊重~

大衆の狂気 ジェンダー・人種・アイデンティティ 作者:ダグラス・マレー 徳間書店 Amazon 「いまでは、女性やゲイ、人種的背景の異なる人々、トランスジェンダーである人々の苦境を取り上げれば、同情をしめすことになるばかりか、ある種の道徳性を示すこと…

引力の欠落 上田岳弘 Lack of gravitation

引力の欠落 作者:上田 岳弘 KADOKAWA Amazon 背表紙が空白! 本のタイトルが無い真っ白な装丁。 かと思ったら、アニメのような絵が真ん中にあり、左下に小さく「引力の欠落 上田岳弘」と小さく書いてある。 何なんだ、この本は!? そして、私はこの本を読ん…

中国に吞み込まれていく韓国 山本光一(韓国語翻訳者)

中国に呑み込まれていく韓国 作者:山本光一 飛鳥新社 Amazon 2012年11月、中国共産党総書記に、習近平が就任してから、2022年11月で10年が経過した。 漢族による多民族の同化政策。新疆ウイグル自治区やチベット自治区に対する抹殺や統制。人権蹂躙も甚だし…

大前研一 ポストコロナ時代の稼ぎ方 ニッポン企業の課題と高収益企業の研究

大前研一 ポスト・コロナ時代の稼ぎ方(BBTプレジデントシリーズ) (「BBT×プレジデント」エグゼクティブセミナー選書) 作者:大前 研一 プレジデント社 Amazon 2019年に中国で発生した新型コロナウィルスにより世界で何十万人もの死者が出て、ヒト・モノの動き…

おれたちの歌をうたえ 呉勝浩 昭和に起こった朝鮮人一家の悲劇に関わった日本人たちの末路を、日本の文壇の作品を織り交ぜて描写してみせた長野での遠い思い出

おれたちの歌をうたえ (文春e-book) 作者:呉 勝浩 文藝春秋 Amazon 加害者と被害者の人生、昭和の安保闘争や政治運動、朝鮮人差別、日本文壇の作品、好きだった幼なじみなどの要素が絡み合う世界が描かれています。 ミステリーとしても読みごたえ十分! 続き…

Googleとトヨタの比べる仕事術

Googleとトヨタの比べる仕事術 サンクチュアリ出版 Amazon 伝統的な日本企業のトヨタと、シリコンバレー発のITスタートアップであるグーグルは、業種も違えば、主要な職種も違うが、企業の普遍的な課題に対する仕事術にはある種の共通性があった。 この二つ…

戦争を知っている最後の政治家 中曽根康弘の言葉

戦争を知っている最後の政治家-中曽根康弘の言葉- 作者:鈴木 哲夫 ブックマン社 Amazon 戦争を知っている最後の政治家 中曽根康弘の言葉 激動する世界情勢で岐路に立つ日本はどう進むべきか、戦争に従軍し敗戦を迎えた経験を持つ中曽根康弘氏の日本への提言…

プーチンの国家戦略 小泉 悠 岐路に立つ「強国」ロシアとウクライナ

ロシアは、2014年2月にウクライナ領クリミア半島を電撃的に占拠して世界を驚かせました。原油価格の下落でロシア経済が危機的な状況になる中で、強硬な外向きの姿勢を取り続けるのはなぜか。これを考えるには「ロシアの行動原理」を理解しなければなりません…