戦後間もない頃、銀座の美術店、名古屋の映画館のお宝が予告通り盗まれた。私立学園の建築予定地に現れる怪人二十面相を追い詰める明智小五郎。。。『二十面相 暁に死す』 辻真先

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時は敗戦直後の1946年、春。

米軍の占領中の街の様子がよく分かる。身分や立場の違いも。

その当時は、限られた人しか持てなかった運転免許を明智先生は持っている。

オートバイの運転も上手で安定しているらしい。

 

二十面相の配下の少女ミツルと明智先生の助手の小林少年。

二十面相は、予告をしてお宝を盗む。

二十面相は、人を殺さないのがルール。

二十面相の最大の特徴は、誰にでも変装できる点!

 

これって、犯人が分かっているので、推理小説ではない!?

どうやってピンチを切り抜けるのかという点が見ものの、サスペンス娯楽小説かな。

でも、二十面相が誰に扮装しているのかを見破る明智小五郎の推理の部分があるから、やっぱり半分は推理小説だ!

 

最初の二件の「銀座の美術店」と「名古屋の映画館」の事件は、明智小五郎が関与していないから、お宝を取られたお金持ちたちや警察が悔しがるのは、愉快痛快である!

 

そして、二十面相は、四谷家が不正に外国から持ち帰った「神像ガルーダ」を盗むと予告してきた!

ガルーダ神像の例

その内容について、もう少しお話ししましょう。

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お読みいただきありがとうございました。
辻真先さん版の「怪人二十面相 VS. 明智小五郎」はいかがだったでしょうか。
わたしは、とても読み易かったです。本家本元の江戸川乱歩先生の本も読んでみたくなってきました。

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