2024-01-01から1年間の記事一覧

昭和を代表するのは、昭和30年代生まれのおれたちや、と思っていたら看過できないタイトルの本を見つけた!

昭和40年生まれの元体操日本代表選手・山田三男は、大手スポーツメーカーに勤め家計を支える妻・莉乃、新体操選手として活躍する長女・美岬、注目を集める美人の姉にコンプレックスを抱く次女・千春、そんな三者の愚痴を聞き流しながら、日々主夫業をこなし…

『シャーロック伯父さん』 ヒュー・ペンティコースト あらすじ 感想

アメリカのレイクビューという小さな町で次々と事件が起きる。 元州検事のジョージ・クラウダーとセッター犬のティミーが難事件を人情豊に解決する。薬屋の父ヘクターよりもこのジョージ伯父さんに憧れている甥っ子のジョーイも危険な目に合うので目が離せな…

『売国のテロル』 穂波了 あらすじ 感想

アフリカの漁村からはじまり、全世界規模へ拡大したワクチンの無い新型炭疽菌の感染症災禍。 特定された発生源は――国際宇宙ステーション(ISS)の日本モジュールだった!

『真なる男』 漫画 感想

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『キュレーターの殺人』 M・W・クレイヴン 感想 あらすじ

キュレーターの殺人 ワシントン・ポー (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:M W クレイヴン 早川書房 Amazon クリスマスの英国カンブリア州で切断された人間の指が次々と発見された。プレゼントのマグカップのなか、ミサが行われた教会、そして精肉店の店内で。…

『誰もがポオを読んでいた』 アメリア・レイノルズ・ロング あらすじ 感想

誰もがポオを読んでいた (論創海外ミステリ 186) 作者:アメリア レイノルズ ロング 論創社 Amazon はじめに エドガー・アラン・ポオの作品に見立てた連続殺人事件。盗まれたポオの手稿と殺人事件の謎を追う究極のビブリオミステリ!多数のペンネームで活躍し…

『許されようとは思いません』 芦沢央 あらすじ ちょい ネタバレ 感想

よそ者とは。女性は他の村から嫁いできたよそ者。実家の敷居は二度と跨げない。 でも嫁ぎ先の墓には入りたくない。 この難題を解決する方法があった。村十分とは。。。 表題の「許されようとは思いません」のほか全五編、2014年から2015年にかけて小説新潮に…

たった一日で人生が変わってしまう 『明日、世界がこのままだったら』 行成薫 感想 あらすじ ファンタジーか?

はじめに 死にそうな人が、ほんとうに死んでしまうまでの間に訪れることになるのが「狭間の世界」である。実際は思い出の風景が狭いエリアに存在して、人は存在しないという世界で、生きていた環境への未練を絶ち、魂だけになるところだと言う。今までいろん…

人工知能に小説は書けるか?ポロック生命体 瀬名秀明 新潮社

はじめに 「人工知能に小説は書けるか?」というフレーズで始まると、次のようなことを考えてしまう。2024年の今なら、ChatGPTを知った我々は、ある程度条件を提示してやれば、書けてしまうよ、と思うかもしれないが、この書籍が世に出た2020年にはChatGPTは…

「忘れられたその場所で、」 倉数茂 (ポプラ社)

花巻で発見された男の凍てつく死体、発見した女子高校生が迷い込んだ「忘れられたその場所」はハンセン病と深く関わっていて、犯行動機は怨恨の線が考えられた。シングルマザー刑事の川野絵美と新米刑事の麻戸浩明はぶつかり合いながらも真相を探り出してい…

香港警察東京分室 Hong Kong Police Force Tokyo Branch  月村良衛 2023.4.26 発行 第169回直木賞候補作

過去に、月村良衛さんのコルトシリーズを読んだときの、主人公やその仲間たちと敵対するグループらとの戦闘シーンの迫力がものすごかった印象が残っていて、今回はその現代版とでもいうべき傑作だ。

裏切りのギフト ~資本主義に鉄槌を下す~ 穂波了

アガサクリスティー賞受賞作家のこの小説の分類は、サスペンス・SF・ミステリーというのは、欲張りすぎだろうか? およそ三十年前、中国政府は各分野で活躍できる人材を創る計画を極秘で実行し、作り出されたのがギフテッド・デザイナーベビー。IQ180を超え…