2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『許されようとは思いません』 芦沢央 あらすじ ちょい ネタバレ 感想

よそ者とは。女性は他の村から嫁いできたよそ者。実家の敷居は二度と跨げない。 でも嫁ぎ先の墓には入りたくない。 この難題を解決する方法があった。村十分とは。。。 表題の「許されようとは思いません」のほか全五編、2014年から2015年にかけて小説新潮に…

たった一日で人生が変わってしまう 『明日、世界がこのままだったら』 行成薫 感想 あらすじ ファンタジーか?

はじめに 死にそうな人が、ほんとうに死んでしまうまでの間に訪れることになるのが「狭間の世界」である。実際は思い出の風景が狭いエリアに存在して、人は存在しないという世界で、生きていた環境への未練を絶ち、魂だけになるところだと言う。今までいろん…

人工知能に小説は書けるか?ポロック生命体 瀬名秀明 新潮社

はじめに 「人工知能に小説は書けるか?」というフレーズで始まると、次のようなことを考えてしまう。2024年の今なら、ChatGPTを知った我々は、ある程度条件を提示してやれば、書けてしまうよ、と思うかもしれないが、この書籍が世に出た2020年にはChatGPTは…

「忘れられたその場所で、」 倉数茂 (ポプラ社)

花巻で発見された男の凍てつく死体、発見した女子高校生が迷い込んだ「忘れられたその場所」はハンセン病と深く関わっていて、犯行動機は怨恨の線が考えられた。シングルマザー刑事の川野絵美と新米刑事の麻戸浩明はぶつかり合いながらも真相を探り出してい…