悪い女 ~暴走弁護士~ 麻野涼

 本ページはプロモーションが含まれています

悪い女 ~暴走弁護士~ 麻野涼

冬の川崎市の埋め立て地、扇島の西側にある公園近くの立ち入り禁止の埠頭で、男が海に落ちたとの通報があり、警察のパトカー三台と救急車が急行した。
通報したのは、歌舞伎町にある暴力団組員の妻だった。

元暴走族の弁護士の「真行寺悟」が登場します。そしてそれを支えるのは、元レディース紅蠍初代総長、慶応大法学部卒で興信所代表の野村悦子である。

まあ、ちょっとあり得ないような設定ですが、嫌いではない。

 

この成り上がり的な二人の組合せは、裏の業界でも重宝されているらしい。

今回の依頼者も、歌舞伎町にある暴力団員の妻、大鷹明日香だった。

数年前に、父親であった小山田秀一を事故に見せかけて殺し、保険金の五千万円をせしめた上に、今度は暴力団員の夫にも保険をかけて、海へ突き落すという悪女ぶりである。

 

そこには一片の同情の余地もないのか。

大鷹明日香は、自分と同じく元不良だった真行寺悟に弁護を依頼して来たのである。

 

ところが、大鷹明日香は無罪になるつもりなどなく、早く裁判を終結させたいようで、その態度に違和感を覚えた真行寺は、あくまでも依頼者である被告を弁護するという方針で裁判に臨もうとするが、大鷹明日香本人は何故か心を開こうとしない。

 

そうこうするうちに、公判前整理手続きが終了し、大鷹明日香を十分に弁護する証拠や証人が揃わないうちに裁判に突入する。


はたして真行寺は大鷹明日香を死刑から奪還できるのか・・・

続きを読む

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。
今回はいかがでしたでしょうか。
裁判もの、法廷もの、とでも言えばいいのでしょうか。

死刑にしてもいいの?

裁判員制度や裁判制度そのものの問題点にも言及する作品です。

犯人が誰かは分かっているうえでの、情状酌量を如何に勝ち取るか、取れないのか。

そのあたりが読みどころだと思います。

面白かったと思われたら、ポチっ👇とお願いします。