あの日に帰りたい 小路幸也 ~2019.9.25初版~

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まず、新目惠さんの装画の ほのぼの としている感じがいいなあと感じます。
調べてみると、ほかにもたくさん実績が。。。👇

新目 惠 |【東京イラストレーターズ・ソサエティ(TIS)】Tokyo Illustrators Society (tis-home.com)
そういった流れで、次の本を選んでも面白いかなと思いました。

さて、戻りまして、目次を見ると、このようになっています。

・プロローグ
・冬 日曜日の雪は、落とし物
・春 木曜日の滝は、逃亡者
・夏 土曜日の涙は、霊能者
・秋 火曜日の愛は、銃弾
・エピローグ

四季の流れに乗せて、駐在所とその周辺の様子が、一年を通して感じられるようになっています。

また、サブタイトルに「駐在日記」とありますが、物語の書きっぷりは、妻の花さんの日記の体裁で語られるところが、ちょくちょく入ります。

そして、本文中は、風景描写の代わり?に、花さんのつぶやきがたくさん出てきますので、読んでいると、自分が花さんになっているような感覚に陥ります。

そうすると、その人がなぜそんなことを言ったのか、を解説してくれているようです。でも、邪魔にはならず、花さんの心の中が分かって、あたたかい気持ちや安心した感じになります。

開業はしていませんし、怪我のために右手の指がほとんど動きませんが、花さんが医者(元は横浜の大学病院で外科医として勤務)であることに変わりはありません。
そのため、喧嘩などの事件には、夫婦で出動です!
その辺の設定も、今までの駐在所物語にはないのではないでしょうか。

事件の被疑者は、こどもから大人まで、駐在者ではいろんな事件に対応しなければならず、駐在日記を毎晩書かなくてはなりません。それにつられて花さんもこの日記を書くようになったのです。

村の駐在所は、カレンダーが休日でも、事件は待ってはくれません。
日曜日に出動することも、しょっちゅうなのです。

では、神奈川県 松宮警察署 雉子宮(きじみや)駐在所がある地域で起こる様々な事件?お困りごと?喧嘩?などに対応する元刑事 昭和二十一年生まれ の巡査部長で射撃の名手と言われる簑島周平さんと妻で外科医の花さんの物語を楽しみましょう。

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