『許されようとは思いません』 芦沢央 あらすじ ちょい ネタバレ 感想

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はじめに

表題のほか四編を含む短編集である。
・目撃者はいなかった
・ありがとう、ばあば
・姉のように
・絵の中の男

芦沢央のちょっと怖い何かが。

 


まずは「許されようとは思いません」の感想


諒一と水絵、十八年前まで祖母が生きていた檜垣村へ祖父母の遺骨を持って向かう。
二人は付き合って四年経つ。諒は祖母が殺人犯であることを打ち明けても、彼女は関係ないといい、結婚を望んでいたが、諒自身がそのことを気にしていた。

村へ向かう道中、諒一は祖母が祖父を殺したことで、村から村八分、村十分の仕打ち受けていたことを水絵に話すが、それでも結婚願望はあるらしく水絵は結婚というものが分かっていないようだと感じていた。

なぜ、そんな村の墓にお骨を持って行くのか。諒の甘さが気に掛かる高年齢読者の私。

案の定、行く手を阻むことがいくつも重なる。


電車に乗るなり切れたデイバッグの肩紐、到着した駅に迎えにくるはずの母が来ない。乗ったバスではねちねちとした視線を浴びせられる。
そのうち母から電話があって、土砂崩れで迎えに行けなくなったという。
そして、ようやく着いた寺の門は閉ざされて開かない。寺には連絡してあったはずだが、まるで村全体から拒絶されているかのようで、背筋が寒くなるとはこのことである。わたしなら、さっさと帰るところだ。

どうして寺の扉は閉ざされていたのか、村の意志か、祖母の意志か、その両方か。
このあと、何事もなかったかのように事態は進展するが。

嫁ぐとは、結婚するとはそういうことなのか、何も分かっていなかったのは男のほう。
男子諸君!女性の覚悟に思い至るべし。そう、わたしも頭が上がらない。
結末は、読んでのお楽しみ。

ほか四編についての感想、あらすじは、以下へ続く

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